パル・コラム

2015/04/21カテゴリ:栄養・食事について(管理栄養士コラム)

ミネラルの役割りについて ナトリウムとカリウム編

こんにちは。東武東上線沿線で調剤薬局を展開している、株式会社パル・オネストの事務兼管理栄養士社員です。


前回は、皆さまにも馴染みの深いミネラルの「カルシウム」についてお話させて頂きました。

今回は、ナトリウムとカリウムという二つのミネラルについてお話させて頂きますが、
こちらの二つに関しても皆さまがよく耳にするミネラルだと思います。

ナトリウムとカリウムは、お互いにバランスを取りながら、細胞の中と外の水分量を調節する役割を果たしています。
どちらか一方が多すぎても少なすぎてもバランスが崩れてしまうということになります。

ナトリウムの多くが"食塩"として摂取されますが、日本人は摂りすぎる傾向にあると今問題になっています。
慢性的に食塩の過剰摂取が続くと高血圧、脳卒中等のリスクが高まる危険性があるためです。

塩分の過剰摂取に気を付けている人であれば、買い物の際などに食品のパッケージに表記されている栄養成分表示をチェックされることも多いのではないでしょうか?

その栄養成分表示を見る際に気をつけなければならないポイントがありますのでご紹介します。

食品の外装やパッケージに表記されている栄養表示には、【塩分】ではなく【ナトリウム】として記載されています。
ナトリウムというのは食塩に含まれる成分の一部のことであり、「ナトリウム量」=「塩分量」ではないのです。
このことを念頭におき、
ナトリウム量を食塩量に換算するには、
ナトリウム(g)×2.54

という計算方法を用います。
この式を覚えて頂けると便利かと思いますのでご活用下さい。

食塩量が多い食品としては、
醤油・味噌等の調味料、さきいか、すじこ、梅干し、漬物などがあげられますので、
過剰摂取については十分気を付けましょう。

一方、カリウムは余分なナトリウムの排泄を促す作用もあるため、積極的な摂取を心掛けたいミネラルです。

魚介、いも類、豆類、きのこ類、果物などに多く含まれます。
ゆで汁などに溶出しやすいため、ゆでても損失量が少ない根菜、豆、いもの他、生食出来る野菜、果物などは効率良く摂取出来るといえます。

味噌汁を作る際は、汁を少なめにして根菜類の具材をたっぷり入れるようにしてみましょう。

食事の中でナトリウムとカリウムのバランスを上手く取って、健康な身体を手に入れましょう。

他にもたくさんのミネラルがありますので、また次回以降もお楽しみに!

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