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2013/05/25カテゴリ:お薬手帳について, お薬手帳の活用テクニック

お薬手帳の活用テクニック教えます! 〜副作用は薬同士の飲み合わせで起こるとは限らない〜

こんにちわ。
東武東上線沿線調剤薬局を展開している株式会社パル・オネストの薬剤師社員です。

このカテゴリーでは当社の薬剤師がおススメするお薬手帳活用テクニックについてお話していきます。

さて、今回もお薬手帳の活用にまつわるお話をさせていただきます。

お薬手帳には自分のこれまでの薬の服用歴が記載されていると思います。

もちろん、それを見れば薬同士の飲み合わせが確認出来ます。

当然ですよね。その為のお薬手帳ですから。

しかしです、、、

実は副作用というのはお薬同士で起こるとは限らないということはご存知でしょうか?

さらに、外用薬といえども時には重大な副作用が出てしまい病気を悪化させてしまう事だってあるのです。
別に外用薬と自分が服用している薬同士の飲み合わせが悪いからではありません。

しかしながら外用薬で重大な副作用が出る場合がある。これは事実です。

お薬手帳がなくても、今は携帯電話やパソコンから容易にインターネットで自分が服用している薬の情報を調べたり、薬同士の飲み合わせを調べたりする事が出来る時代です。

きっとこのコラムをご覧になっている方もパソコンやスマートフォンから閲覧しているかと思います。

そのような方ならきっと薬同士の飲み合わせや自分が服用している薬の情報をインターネットから見つけ出す事は容易い事でしょう。

では、インターネットでどのように検索しますか?

例えば自分がA,Bという名前の2種類の薬を服用しているとするとすれば、おそらく検索キーワードは「A,B, 飲み合わせ」「A,B 薬効、効能」、「A,B 副作用」「A,B 相互作用」のようなキーワードを使用し検索するのではないでしょうか?

もちろん、薬同士の相互作用や副作用を調べるだけならこのような検索方法で問題ないと思います。

しかし、薬の中にはこのインターネット検索でも、ヒットしにくい(見つかりにくい)副作用が存在します。

何故ならその副作用というのは人ぞれぞれの体質や併用薬で変わってくるからです。

だからこそお薬手帳が必要なのです。

次の写真を見て下さい!!
手帳 点鼻.png

アルデシンという点鼻薬が処方されているのがわかりますよね?

アルデシンというのはアレルギー性鼻炎の点鼻薬で花粉症がひどいという事で処方されました。

ところが,この点鼻薬を使い始めてからしばらくして気分が悪くなり体調不良になってしまったのです。

そして、その原因はこの点鼻薬によって引き起こされた血圧の上昇と血糖値の上昇だったのです。

実はこの点鼻薬には血糖値と血圧を上昇させてしまう作用があるのです。

そして後から、この方は実は糖尿病と高血圧症を患っており血糖値を下げる薬と血圧を下げる薬を服用していた事が分かりました。

この体調の悪化は点鼻薬と服用していた薬の相互作用が原因ではありません。

「糖尿病」と「高血圧」という持病を持ったこの患者様だからこそ起こった副作用なのです。

この体調不良の原因が、まさか外用薬だったなんて疑いませんよね?

仮に外用薬の副作用を疑い、インターネットで「アルデシン 副作用」と検索しても「気分が悪くなる」、「体調不良になる」なんてきっと出てこないでしょう。

アルデシンという点鼻薬によって引き起こされた血圧上昇、血糖値上昇が原因で起こった体調不良なのですから。

しかし、仮にお薬手帳をしっかり活用していれば、そのお薬手帳を見た薬剤師がプロの目線からきっと体調不良の原因はアルデシンという点鼻薬です。と突き止めてくれることでしょう。

今回は1例として点鼻薬の例を取り上げましたが、自身の体質や持病によっては点鼻薬に限らず、点眼薬、湿布剤、時にはイソジンのうがい薬だって体調が悪化する事があるのです。

下の写真は点眼薬で持病の気管支喘息が悪化してしまったケースです。
 手帳 点眼.png

手帳 点眼悪化.png
お薬手帳にミケランという点眼薬を使った後の体調変化をしっかり記載していたため、喘息の悪化は点眼薬だと気づいたケースです。もしお薬手帳を活用していなければ、この喘息の悪化の原因をなかなか突き止める事ができなかったでしょう。
外用薬の場合は内服薬と違い、副作用はないだろう、飲み合わせは問題ないだろうと軽視されやすいところが最大の落とし穴であり、発見が遅れる事が多々あります。場合によっては外用薬が原因だなんて全く疑いさえもしないのではないでしょうか?

                                                                                                                                                                                                                            下の写真はボルタレンという痛み止めのテープが持病の喘息を悪化させてしまった事例です。このボルタレンと同じような成分が実は市販薬にも含まれる場合があるため市販薬も決して侮れません。
                  ↓↓↓手帳 テープ剤.png


もし、外用薬を使い始めてから体が調子悪いなど思い当たる節がある場合はもしかしたらその外用薬が原因かもしれません。

外用薬だから手帳は活用しないではなく外用薬だからこそ手帳をしっかり活用し、使用後の体調変化を手帳に記載する事こそが、体調悪化を止める為の一番の近道かもしれませんよ。

お薬手帳活用に関する過去の記事はこちらをクリック


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