2012/05/17カテゴリ:お薬手帳について, お薬手帳の活用テクニック
お薬手帳の活用テクニック教えます 〜お薬手帳にはインデックスをつけよう〜
こんにちわ。
東武東上線沿線で調剤薬局を展開している株式会社パル・オネストの薬剤師社員です。
このカテゴリーでは当社の薬剤師がおススメするお薬手帳の活用テクニックについてお話していきます。
皆さんのお薬手帳にはどれくらいの情報が蓄積されていますか?
使い始めたばかりでまだ3ページ目?
半年間くらい使っているので手帳の半分くらい?
実はお薬手帳というのは、長い期間使えば使うほど、そして病院にかかればかかるほどそれに伴い情報量も増えていきます。
もし、副作用の情報、病歴、薬を飲んで体調が悪化したなどの大切な情報をページの所々に記載してあった場合、お薬手帳に蓄積した情報量が多ければ多いほど探すのが至難の業になってしまいます。
そのような絶対見逃してほしくない大切な情報をしっかりお薬手帳に記載してもそれに気づかず、自分に合わない薬をうっかり飲んでしまい同じ苦しみを味わいたくないですよね?
もちろん私たち薬剤師はそのような事が絶対にないように、患者様ごとに作成した服用記録(カルテのようなもの)を確認し、過去の副作用歴やアレルギー歴などを必ず確認した上で薬をお渡しています。
しかし例えば次のようなケースはどうでしょう?
毎回かかりつけのA薬局で薬をもらっている患者様が、たまたまB薬局でお薬をもらう場合。
このような事例はごく普通にあり得る事ですよね。
もちろんA薬局はかかりつけ薬局な訳ですから患者様の副作用歴やアレルギー歴はA薬局のカルテにしっかり記録されていますので薬剤師がしっかりチェックしてくれます。
しかし、たまたま利用したB薬局ではどうでしょう?
もちろんB薬局は初めて利用する訳ですから患者様の副作用歴やアレルギー歴に関するカルテがありません。
問題ですよね?
A薬局の患者様のカルテ情報はB薬局では見れないのです。
もしA薬局のカルテの副作用歴に記載されていた薬がB薬局で気づかず出てしまったら?
考えるだけで恐ろしいですよね?
こんなときに役に立つのはやはりお薬手帳なんです。かかった先々の薬局や病院にお薬手帳を見せるだけで、その患者様の情報が共有出来るのです。
少し話がそれてしまいましたが、お薬手帳は情報量が蓄積すればするほど、本当に大切な情報を探すのが困難になってきます。
そこで是非やっていただきたいのが、お薬手帳にインデックスをつける事です。
例えば、ある薬で副作用が出てしまったときは、そのページに副作用が出た旨を自分で記載し、そのページにインデックスをつけておくのです。
そうすればその手帳を見る側はそのページに自然と目がいきますし、見逃すはずがありません。
私たち薬剤師は、お薬手帳を預かった場合、ただ今回のシールを貼るだけではなく手帳に貼ってある併用薬を確認した上でお返ししていますが、この時に必ず全てのページを見ているとは限りませんし、人間ですから見落としてしまう可能性だってないとは言えません。
1年以上前などの古い情報はどうしても目が届きにくくなります。
ですので、大事な情報が書かれているページは時が経過してもずっと永遠に生きているページにしてほしいのです。
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